水を飲まないと人は何日で死ぬのか?
私たちの身体にとって「水」は欠かせない存在です。
実は、成人の身体の約60%〜65%が水分で構成されているといわれており、水が不足することで身体に大きなダメージが生じます。
では、もし水をまったく摂らなかった場合、人は何日生きられるのでしょうか?
結論から言えば、水を1滴も摂らなければ、4〜5日程度で命の危機に直面すると言われています。
一方、食べ物を摂らなくても、水と睡眠さえ確保できれば2〜3週間は生存できるケースもあるのです。
この記事では、水分不足がもたらす影響や脱水症状の初期症状、日常でできる対策までをわかりやすく解説していきます。
水について詳しく知りたい方はこちらの記事もお読みください
水分が不足するとどうなるのか?
水分の不足は少しずつ身体に影響を与えていきます。
以下は体重に対する水分が失われた割合とその際に現れる症状を解説します。
症状と進行レベル
◯体重の2%失われた場合
・軽い喉の渇き
・パフォーマンスの低下(運動機能の低下)
◯体重の3%失われた場合
・強い喉の渇き
・汗が出なくなる
・めまいや食欲不振が出現
◯体重の5%失われた場合
・強い倦怠感
・頭痛や吐き気
・意識障害や筋肉のけいれん
◯体重が10%以上失われた場合
・循環不全(血流障害)
・深刻な筋肉けいれん
・臓器の機能低下や死亡リスク
自覚しにくい「かくれ脱水」とは?
脱水症状は、喉の乾きや頭痛などの自覚症状が出てから対処する人が多いですが、「かくれ脱水」と呼ばれる状態にすでに陥っている可能性があります。
かくれ脱水とは?
体重の約1〜2%程度の水分が失われた状態です。
見た目ではわかりにくく、症状も軽いために見過ごされがちですが、ほおておくと重篤な脱水症に進行することがあります。
かくれ脱水のサイン
・むくみ
・肌の乾燥
・口のねばつき
・トイレの回数の減少
・便秘
・集中力の低下
・慢性的な疲労感
自分でできる脱水チェック!
脱水の兆候を見逃さないために、自宅でも簡単にできるチェック方法を紹介します。
①尿の色を確認
尿が薄い黄色ならOK
濃い黄色〜茶色の場合は水分が不足しているサインです。
②爪を押して反応を見る
親指の爪を押し、白くなったあと、元のピンク色に戻るまで3秒以上かかる場合は、脱水の疑いがあります。
③ツルゴール反応
手の甲の皮膚をつまんで離した時2秒以上かかる場合は、水分不足の可能性が高いです。
脱水を防ぐための習慣
喉が渇く前に水分補給を!
喉が渇いたと感じた時点で、すでに体は水分不足に陥っています。
以下のタイミングでは、意識して水を飲むことをおすすめします。
・起床後
・就寝前
・入浴前後
・運動中やその後
特に高齢者は夜間のトイレを気にして就寝前の水分摂取を避けがちですが、寝ている間にも汗はかいているため、水分補給は必要不可欠です。
「水」は命を繋ぐ最も身近な医療です
私たちは、空気と同じくらい「水の存在」に無自覚でいることが多いですが、水は命を守るために最も重要な要素です。
つまり、日常でこまめに水分補給を行うこと。
そして、喉が渇く前に飲むという「小さな習慣の積み重ね」が将来の体調を大きく左右します。
特に今の季節、、暑さや湿度などさまざまな要因でリスクは高まります。
「まだ大丈夫」ではなく、「今飲もう」という意識を持つことが、健康を守る第一歩です。