ミネラルって実はすごい栄養素です
「ミネラルって体にいいのは知ってるけど、実際どんな働きがあるの?」
こう聞かれて、パッと答えられる人は意外と少ないかもしれません。タンパク質や脂質、ビタミンなどは有名ですが、ミネラルは地味な存在として扱われがちです。
しかし、実は体の代謝・発育・生命維持に欠かせない栄養素なのです。
今回は、そんなミネラルの働きについて「3つだけ覚えればOK」という視点で、やさしく解説します。
ミネラルとは?体の中での役割
ミネラルとは、体内の機能をコントロールする調整役です。
タンパク質や脂質のように「体をつくる材料」としてだけでなく、「その材料をどう動かすか?」という部分に大きく関わっています。
また、ミネラルは体内で合成することができないため、必ず食事から摂取する必要があります。
-
-
【保存版】ミネラルの働きはこの3つだけ!絶対に理解しておくべき“ミネラル“の3つの働き
ミネラルって実はすごい栄養素です 「ミネラルって体にいいのは知ってるけど、実際どんな働きがあるの?」 こう聞かれて、パッと答えられる人は意外と少ないかもしれません。タンパク質や脂質、ビタミンなどは有名 ...
続きを見る
必須ミネラル16種類|主要ミネラルと微量ミネラル
人の体内で必要とされるミネラルは約30種類。その中でも「必須ミネラル」とされる16種類は、以下のように分類されます。
● 主要ミネラル(1日100mg以上必要)
ミネラル | 主な働き |
カルシウム | 骨や歯の形成、神経伝達 |
リン | 骨、細胞膜、エネルギー代謝 |
マグネシウム | 神経伝達、筋肉の収縮 |
ナトリウム | 水分バランス、神経活動 |
カリウム | 血圧調整、筋肉機能 |
塩素 | 胃酸の生成、消化 |
硫黄 | アミノ酸・たんぱく質の構成 |
● 微量ミネラル(1日100mg未満)
ミネラル | 主な働き |
鉄 | 酸素運搬(ヘモグロビン) |
亜鉛 | 免疫機能、細胞分裂 |
銅 | 酸素代謝、酵素活性 |
セレン | 抗酸化作用 |
マンガン | 骨の形成、代謝補助 |
ヨウ素 | 甲状腺ホルモンの構成 |
モリブデン | 酵素の補助因子 |
クロム | インスリンの働き補助 |
コバルト | ビタミンB12構成要素 |
これらのミネラルは、量は少なくても体にとって不可欠な働きをしています。
覚えておきたい!ミネラルの「3つの働き」
ミネラルの機能は非常に多岐にわたりますが、覚えるべきは次の3つだけです。
①触媒作用(代謝を助ける)
ミネラルは「酵素」の構成成分として、体内での代謝反応をスムーズに進める役割を果たします。
- 酵素が働くことで、食べた栄養素がエネルギーに変換される
- 酵素がなければ、筋肉も、ホルモンも、代謝も生まれない
つまり、どれだけ栄養を摂ってもミネラルがなければ体に利用されないのです。
②浄化作用(老廃物の処理)
水に鉱石を入れると水がきれいになる、というプロモーションを見たことがあるかもしれません。
これは、鉱石に含まれるミネラルが水と反応し、汚れや不要な成分を分解・除去してくれるからです。
体内でも同様に、ミネラルが酵素反応を通じて毒素の処理や代謝老廃物の排出に貢献しています。
③除菌作用(免疫力のサポート)
食中毒や感染症の原因となる病原菌に対して、ミネラルが除菌作用を発揮するケースもあります。
特に亜鉛や銅などのミネラルは、免疫機能の正常化や菌の繁殖抑制に効果があるとされています。
ミネラルは「吸収される形」で摂ろう!
ここで大事なポイントは、「吸収される形のミネラルを摂ること」です。
● 吸収されやすい:イオン化ミネラル(水溶性)
- 植物が土から吸収 → 動物や人が食べて体内に取り込む
- 例:アボカド、モロヘイヤ、キノコ、豚肉など
● 吸収されにくい:非イオン化ミネラル(固形・人工的)
- アルミホイルや鉄の塊など、人工的に抽出された形
- 吸収されず、むしろ体に悪影響を与える可能性も
健康のためにミネラルを摂るなら、食品由来の自然な形で取り入れるのが基本です。
運動している人は特に要注意!「電解質補給」を忘れずに
運動中は汗とともにナトリウムやカリウムなどのミネラル(電解質)が失われます。
そのため、スポーツをする人は特に積極的な補給が必要です。
✔️電解質の摂り方おすすめ
- 電解質パウダーを水に溶かして飲む
- ポカリスエットやアクエリアスもOK(ただし糖分に注意)
- 自作ドリンクなら無添加で効率的!
まとめ|ミネラルは「補助役」こそ最強
ミネラルは、体の構成材料ではなく**「働かせる役目」**を果たす栄養素です。
覚えておくべき3つの働き:
- 触媒作用
- 浄化作用
- 除菌作用
そして、吸収される形で摂ることが何より大切。不足しやすいミネラルは、食材や電解質ドリンクからしっかり補いましょう。